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住宅ローン「ペアローン」をどう考えるか ― 借入額ではなくライフプラン視点で

  • 執筆者の写真: 菅沼 誠紘
    菅沼 誠紘
  • 11 時間前
  • 読了時間: 2分

住宅購入を検討する夫婦


共働き世帯が珍しくなくなった現在、住宅購入を検討する中で「ペアローン」という選択肢に目を向ける夫婦は確実に増えています。ペアローンとは、夫婦それぞれが主債務者となり、同じ住宅に対して別々に住宅ローンを組む仕組みです。二人分の収入を活かせるため、物件選びの幅が広がりやすい点が大きな特徴といえるでしょう。


ペアローンのメリットとしてまず挙げられるのは、借入可能額を確保しやすいことです。単独ローンでは予算が届かなかった立地や広さの住宅も、現実的な選択肢になるケースがあります。また、原則として住宅ローン控除を夫婦それぞれが受けられるため、世帯全体で見た税負担が軽減される可能性があります。「二人で家を支えていく」という意識を持ちやすい点も、共働き世帯にとっては安心材料の一つでしょう。


一方で、ペアローンには慎重に考えておきたい側面もあります。ローンが2本になることで、契約時の諸費用や登記関連費用は、単独ローンと比べて高くなりがちです。また、団体信用生命保険はそれぞれのローンに対して適用されるため、どちらかに万一のことがあっても、もう一方のローン返済は継続します。


さらに見落とされがちなのが、将来のライフイベントによる収入バランスの変化です。出産や育児、介護、働き方の見直しなどによって、どちらかの収入が一時的、あるいは長期的に減少した場合、当初は無理のない計画だった返済が、家計にとって重い負担になる可能性も否定できません。


住宅ローンは、その時点での「正解」が、将来も通用するとは限らない金融商品です。ペアローンを検討する際は、目先の借入額や購入できる物件だけで判断するのではなく、10年後、20年後の暮らしや働き方、家計の耐久力まで含めて考える視点が欠かせません。


「借りられるか」ではなく「返し続けられるか」。二人の人生設計に照らし合わせながら、納得できる住宅ローンの形を選んでいきたいものです。

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