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投資信託選びでは「シャープ・レシオ」に注目したい理由 ― リターンの“効率”を測る指標とは

  • 執筆者の写真: 根本 寛朗
    根本 寛朗
  • 11 時間前
  • 読了時間: 3分

投資の芽

NISAやiDeCoで投資信託を選ぶ際、「どのファンドが一番リターンが高いか」を基準にしていないでしょうか。


確かに、資産形成の目的はお金を増やすことですから、リターンに目が向くのは自然なことです。しかし、投資において重要なのはリターンの大きさだけではありません

同じリターンであっても、・大きな値動きを伴う運用・比較的安定した運用では、投資家が感じる不安や途中で投資をやめてしまうリスクは大きく異なります。


そこで注目したい指標がシャープ・レシオです。



シャープ・レシオとは何か


シャープ・レシオは、「取ったリスクに対して、どれだけ効率よくリターンを得られたか」を示す指標です。


ノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・シャープ氏によって考案され、現在では投資信託や運用商品の評価に広く用いられています。


考え方はシンプルで、


シャープ・レシオ =(リターン - 無リスク金利)÷ リスク(標準偏差)

という形で算出されます。


数値が高いほど、同じリスク水準でより高いリターンを得られている=運用効率が良いと評価されます。



なぜシャープ・レシオが重要なのか


投資信託のリターンは、「どれだけ上下にブレたか(リスク)」の結果として生まれます。

一時的に大きな上昇があっても、その裏で大きな下落を繰り返しているファンドは、長期投資では心理的な負担が大きくなりがちです。


シャープ・レシオを見ることで、単に「儲かった・儲からなかった」ではなく、その成果がどれだけ安定した運用の中で得られたものかを判断できます。


特に、


  • NISA

  • iDeCo


のような長期・積立・分散投資では、運用の“効率”を意識することが重要になります。



投資信託を比較する際の使い方


シャープ・レシオは、同じアセットクラス・同じ条件のファンド同士を比較する際に有効です。

たとえば、「米国株式ファンドの中でどれを選ぶか」「同じカテゴリーのアクティブファンドを比較する」といった場面では、判断材料の一つになります。


証券会社や情報サイトで確認することができます。



シャープ・レシオを使う際の注意点


シャープ・レシオは万能ではありません。


以下のような比較には注意が必要です。


  • 異なるアセットクラス同士(株式と債券など)

  • 異なる通貨建ての商品

  • 比較期間が異なる場合


また、過去の数値が将来の運用成果を保証するものではありません。あくまで過去データを基にした参考指標の一つとして活用する姿勢が大切です。



まとめ


投資信託選びでは、リターンの大小だけでなく、どの程度のリスクを取り、どれだけ効率よく運用されてきたかという視点が欠かせません。


シャープ・レシオは、その判断を助けてくれる有効な指標の一つです。


長期の資産形成だからこそ、数字の背景を理解し、納得感のある選択をしていきましょう。

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