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「時間を買う」という考え方~お金の有効活用と同じくらい、時間の有効活用も大切~

  • 執筆者の写真: 根本 寛朗
    根本 寛朗
  • 1月2日
  • 読了時間: 5分

❝ 時は金なり ❞


このことわざは、「時間はお金と同じくらい貴重であり、無駄にせず有意義に使うことが大切である」という意味を持っています。

FPとして日々ライフプラン相談を行う中で感じるのは、多くの方が「お金の使い方」には真剣に向き合っている一方で、「時間の使い方」については十分に意識できていないという点です。

人生は有限です。どれだけお金があっても、時間そのものを増やすことはできません。最期を迎えるときに「満足のいく人生だった」と思えるかどうかは、限られた時間をどう使ってきたかに大きく左右されます。

本記事では、私が日頃から考えている「時間とお金の関係」について、FP(ファイナンシャルプランナー)としての視点も交えながらお伝えします。考え方は人それぞれですが、ひとつの参考としてお読みください。



人生で使える時間は意外と少ない


仮に100歳まで生きるとすると、


  • 1日24時間 × 365日 × 100年 = 876,000時間

  • うるう年分を加味すると、約600時間


合計すると 人生で使える時間はおよそ876,600時間 となります。


一見すると多く感じるかもしれませんが、この時間すべてを自由に使えるわけではありません。睡眠、食事、身支度など、生きていく上で欠かせない時間が必要です。


仮にそれらが1日10時間だとすると、


  • 10時間 × 365日 × 100年 + うるう年分 = 約365,250時間


実際に自由に使える時間は、約511,350時間ほどになります。


この限られた時間を、どのように使うかは一人ひとりの選択です。



FP視点で考える「時間=資産」という考え方


資産と聞くと、多くの方は「預貯金」「投資」「不動産」などを思い浮かべます。しかしFPの視点では、時間もまた重要な資産です。


  • 時間があれば、働いて収入を得ることができる

  • 時間があれば、学び直しやスキルアップができる

  • 時間があれば、家族との関係や健康を育むことができる


つまり、時間は将来の収入・健康・幸福度を生み出す“源泉”です。

その時間をどこに使うかは、ライフプラン全体に大きな影響を与えます。



私たちは日常的に「時間をお金で買っている」


私のもとに相談に来られる方の多くは、ライフプランを考え、より豊かな人生を送りたいと考えています。

将来の資産形成や支出の見直しなど、「お金の使い方」について助言することが私の仕事です。


その中で重要だと感じる考え方の一つが、「時間をお金で買う」という視点です。


現代の私たちは、衣・食・住のほとんどを自分で作ることはありません。完成された商品やサービスを購入することで、本来そこにかかるはずだった時間を省いています。


例えば、家を丸太から自分で建てるとしたら、膨大な時間と知識が必要になるでしょう。その間、収入を得るための仕事はどうなるでしょうか。


私たちは意識せずとも、お金を使うことで時間を手に入れているのです。



限られた時間をどう使うかは「家計の意思決定」


家事や育児は大切な役割です。しかし、FPとして家計全体を見たとき、すべてを自分で抱え込むことが最適とは限りません。


例えば、


  • 家事に追われて心身の余裕がなくなる

  • スキルアップや副業の時間が取れない

  • 家族との時間が減り、満足度が下がる


このような状態が続くのであれば、家事代行やベビーシッターを利用することは、単なる支出ではなく「時間への投資」と考えられます。



最新調査が示す「時間を買う」選択の現状


総務省「令和3年社会生活基本調査」によれば、6歳未満の子どもを持つ世帯の妻は、1日あたり約7時間以上を家事・育児に費やしている一方で、夫は約2時間にとどまるなど、家事・育児の時間負担に大きな差があることが示されています。 また、共働き世帯においても、妻の家事・育児・介護時間が長く、夫と比べて負担が大きい時間配分が続いています。これは、仕事・家事・育児の両立における時間的な制約の実態を裏付けています。 さらに別の政府発表では、保護者(特に母親)の就業率が高まっており、仕事と家庭生活を同時に担う負担が増加していることがわかっています。 こうしたデータは、家事や育児の負担が時間的な制約となっている現状を示しています。このような状況下で、外部サービスを活用して時間負担を軽減することは、感情論ではなくライフプラン上の合理的な選択肢であると考えられます。


日本では、家事代行やベビーシッターの利用率が他国に比べて低い傾向があります。

一方、アメリカやシンガポールでは、一般家庭でも外部サービスを活用することが珍しくありません。

日本でも共働き世帯は増加しており、仕事・家事・育児に追われる生活を送っている方も多いのではないでしょうか。

家計は“支出を減らすこと”だけでなく、人生全体の満足度を高める配分を考えることが重要です。



サービスを利用する=時間資産を増やす行為


家事代行やベビーシッターを、月に数時間利用するだけでも、時間と心に余裕が生まれます。


その時間を、


  • 家族との時間

  • 健康づくり

  • スキルアップや収入向上


に充てることで、将来的に家計や人生全体へプラスの効果をもたらす可能性があります。


私自身のFP業務も、これまで培ってきた知識・経験・時間をサービスとして提供する仕事です。これはまさに「時間の価値を交換する仕事」だと考えています。


時間を買うという意識を持つことは、人生の質を高める選択だと考えています。



さいごに


❝ Time is money ❞


この言葉は、アメリカ建国の父の一人、ベンジャミン・フランクリンの言葉です。

彼は「時間を無駄にせず、有益なことに使うこと」の重要性を説いています。


時間は有限です。


限られた時間をどう使うかを意識することが、結果として心にゆとりを生み、より豊かな人生につながっていくのではないでしょうか。

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