貯蓄のポイント ~パーキンソンの法則から学ぶ「お金が自然に残る仕組み」~
- 根本 寛朗

- 1月3日
- 読了時間: 3分
「収入は増えているはずなのに、なぜかお金が貯まらない」そんな悩みをお持ちの方は少なくありません。
実はそれ、人間の性質に基づくある法則が大きく関係しています。今回は、貯蓄や資産形成を考えるうえでぜひ知っておきたい「パーキンソンの法則」について、ファイナンシャルプランナーの視点から解説します。
パーキンソンの法則とは
パーキンソンの法則は、1958年に英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンによって提唱されました。
代表的なものが、次の2つの法則です。
第一法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
第二法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
一見、仕事とお金で異なる内容に見えますが、本質はどちらも“人は与えられた枠を使い切ろうとする”という点で共通しています。
第一法則:時間があるほど、仕事は膨らむ
たとえば、「来週の会議で使う資料を、今週の金曜日までに作成してください」と月曜日に言われたら、いつ提出するでしょうか。
月曜日に時間があれば完成させることも可能ですが、多くの人は締切である金曜日に提出するのではないでしょうか。
これは怠けているわけではなく、「まだ時間がある」という認識が、・作業の先延ばし・不要な情報収集・過度なクオリティ追求を生み、結果として仕事量が膨張してしまうのです。
ここから得られる教訓は明確です。時間を基準に動くのではなく、目標を基準に動くこと。
早めに完成させることを目標にすれば、修正や見直しの時間も確保でき、生産性は大きく向上します。
第二法則:収入が増えても、貯まらない理由
この考え方は、お金にもそのまま当てはまります。
「毎月30万円の収入があれば、30万円使ってしまう」
「年収が1,000万円、2,000万円になっても、なぜか貯蓄が増えない」
実際、FPとしてご相談を受ける中でも「収入は高いのに、貯蓄がほとんどない」という方は珍しくありません。
これは浪費癖というよりも、人は“使えるお金”があると、それを基準に生活水準を上げてしまうというパーキンソンの法則によるものです。
貯蓄の本当のポイントは「収入を先に減らす」こと
では、どうすればよいのでしょうか。
答えはシンプルです。最初から使えるお金を減らしてしまうこと。
たとえば、月収30万円の方が給料日に25万円しか使えない口座に入らなければ、自然と25万円で生活するようになります。
残りの5万円は、「余ったお金」ではなく“なかったもの”として貯蓄・資産形成に回すことができます。
著名投資家の言葉に学ぶ
著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、次のような言葉を残しています。
「お金を使った後で、残った分を貯蓄するのではない。貯蓄した後で、残った分を使うのだ。」
これはまさに、パーキンソンの法則を逆手に取った考え方です。
ライフプラン・資産形成の観点から
貯蓄や資産形成を成功させる人は、意志の強さよりも仕組み作りを重視しています。
・先取り貯蓄・自動積立・目的別口座の活用・長期視点のライフプラン設計
これらを組み合わせることで、「頑張らなくても自然にお金が残る状態」を作ることができます。
まとめ
パーキンソンの法則は、知っているかどうかでお金の残り方が大きく変わります。
収入が増えたら貯蓄が増えるのではなく、貯蓄の仕組みを作った人からお金は増えていく。
ぜひこの法則を意識し、将来の安心につながるお金の使い方・貯め方を実践していきましょう。




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