「年収の壁」撤廃でどうなる?
- 竹内 和也

- 1月18日
- 読了時間: 2分
近年、パートやアルバイトといった多様な働き方の広がりに伴い、社会保険の加入条件や制度の大規模な見直しが相次いでいます。特に注目されているのが、いわゆる「年収の壁」問題です。これは、年収が一定額を超えると社会保険料が発生し、手取りが減ってしまうため、働く時間を調整したり、就労を控えたりする人が出てしまう構造を指します。政府は女性や高齢者の就労促進も念頭に、この構造を是正するための大規模な見直しを進めています。
まず代表的なのが「106万円の壁」と呼ばれるボーダーラインです。現在は、従業員数が51人以上の企業で働く短時間労働者が、週の労働時間や年収基準を満たすと社会保険に加入する仕組みですが、 今後は企業規模要件が段階的に縮小・撤廃され、より多くのパート労働者が社会保険の対象となる見通しです。これにより、企業側の負担は増える一方、働き手は将来の年金受給額の増加や医療保障の充実といったメリットを得られます。
また、「130万円の壁」も注目点です。社会保険の扶養から外れるかの分岐点として認識されていますが、こちらも見直しが議論されています。政府は、手取り減を抑えるための助成金や特例措置を設けつつ、働き方に合わせて自然に社会保険に加入できる仕組みを長期的に目指しています。
こうした改正は、「働きたいのに働けない」状況を解消することが目的です。しかし一方で、保険料負担が増えることで家計への影響が生じる場合もあります。重要なのは、制度の変化を正しく理解し、自身の働き方や家計にとって最適な選択を考えることです。今後も段階的な改正が続くため、最新情報をチェックしながら、働き方を柔軟に見直す姿勢が求められています。




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