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保険の満期金、受け取り方で税金が変わる?知っておきたい税制の仕組み

執筆者の写真: 齋藤 龍貴
齋藤 龍貴
7 時間前
読了時間: 4分
保険の満期金、受け取り方で税金が変わる?知っておきたい税制の仕組み

生命保険の満期を迎えた際、受け取った満期保険金をどのように活用するか、考えたことはありますか?


実は、満期保険金は受け取り方によって所得の種類や税金の計算方法が変わります。


今回は、知っておきたい税制の仕組みと、受け取り方を考える際のポイントをご紹介します。



1.一括で受け取ると「一時所得」が適用される


保険料を負担した本人が満期保険金を一括で受け取る場合、原則として「一時所得」に該当します。


一時所得には、最高50万円の特別控除があり、さらに控除後の金額の2分の1が課税対象となる仕組みがあります。


例えば、次のようなケースを考えてみましょう。


項目

金額

満期保険金

500万円

払込保険料総額

400万円

利益

100万円

一時所得の特別控除

50万円

控除後の一時所得

50万円

課税対象となる金額

25万円


この場合、課税対象となる金額は25万円です。


つまり、利益の100万円全額がそのまま課税対象になるわけではありません。


※上記は、他に一時所得がなく、保険料負担者と受取人が同一である場合の計算例です。実際の税額は、ほかの所得や適用税率などによって異なります。


なお、保険料負担者と受取人が異なる場合には、贈与税の対象となります。また、一定の一時払養老保険等では、差益に対して源泉分離課税が適用される場合があります。



2.年金形式で受け取る場合はどうなる?


満期保険金を一括ではなく、年金形式で受け取る方法もあります。


この場合、保険料負担者と受取人が同一であれば、原則として「雑所得」として扱われ、毎年受け取る年金額から、その年金に対応する払込保険料相当額を差し引いて所得を計算します。


一括受取では一時所得の特別控除や2分の1課税が適用されますが、年金受取では同じ計算方法にはなりません。


そのため、単純に受取総額だけを比較するのではなく、税金や受取期間、資金の使い道まで含めて検討することが大切です。



3.受け取り方を考える際の3つのポイント


満期保険金の受け取り方を検討するときは、次の3点を意識してみましょう。


① 一括受取と年金受取の税制を比較する


一括受取では原則として一時所得、年金受取では原則として雑所得となります。契約内容や受取条件を確認したうえで比較しましょう。


② ほかの一時所得も確認する


一時所得の特別控除50万円は、満期保険金ごとに無条件で適用されるものではありません。同じ年にほかの一時所得がある場合は、原則としてそれらを合算して計算します。


③ 受取時期と資金の使い道を考える


満期金を住宅購入や教育費などに充てるのか、老後の生活費として分割して受け取るのかによって、適した受取方法は異なります。


税金だけで判断せず、必要な時期に必要な資金を確保できるかという視点も重要です。



まとめ


保険の満期金は、受け取り方によって税金の計算方法が変わります。


特に、一括受取に適用される一時所得の特別控除50万円と2分の1課税は、知っておきたい税制上のポイントです。


大切なのは、受取額だけでなく、税金や将来の資金計画まで含めて考えること。


仮に一時払いの保険商品にまとまったお金を入れた場合、

一つの契約だと、一時所得の特別控除は原則として受取年の1年分しか適用されません。

ただし、これを同じ保険商品で同じ金額の契約を二つに分け、

満期保険金の受取年を1年ずらすことで、それぞれの年に一時所得の特別控除を受けられる場合があります。


例えば、合計1,000万円を一時払いで運用する場合、500万円ずつ2契約に分け、それぞれの満期年を異なる年に設定する方法です。


ただし、受取年を分けられるかどうかは商品や契約条件によって異なります。また、一時所得の特別控除が適用される契約であることや、同じ年にほかの一時所得がないかなども確認する必要があります。


このように契約の仕方、受け取り方の工夫で、本来支払うはずだった税金の一部を軽減できる可能性があります。


まずは自分のライフプランに合った選択を検討してみましょう。

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